今回は改めて警備業務の区分と警備会社の選択について書きたいと思います。 まず、みなさんが警備業務について一般的に思い浮かべるイメージは、交通誘導や駐車場内、施設を巡回している警備員かもしれませんが、実際には多くの種類や区分が存在し、警備会社もそれぞれ得意分野が異なります。現在の警備業界では「令和4年における警備業の概要」によると、全国に10,524社もの警備会社が存在します。その数の中から、適切な警備業務を提供し、信頼性の高い警備会社を見つけ出すためには、慎重な選択が必要です。 この記事では、警備業務の種類や区分と警備会社の選択ポイントに焦点を当て、警備業務を依頼する側として最適な選択を行えるように情報をお伝えしていこうと思います。 依頼者として、警備業を理解し、最適な選択を行うことが、貴重な資産や人々の安全と信頼性を確保する鍵となります。この記事を通じて、警備業務と警備会社の選択に関する知識を深め、信頼性が高く適切な警備会社を見つける手助けとなれば幸いです。

参考資料:参考:令和4年における警備業の概況(警察庁生活安全局生活安全企画課)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/r4keibigyougaikyou.pdf

 

<目次>
◎警備業務の区分
1号警備業務
2号警備業務
3号警備業務
4号警備業務

◎警備会社の選択
【1】警備員の質と費用対効果
【2】様々な警備業務と警備計画の報告

◎まとめ

 

 

警備業務の区分
警備業務は大きく分けて、1号業務・2号業務・3号業務・4号業務と4つの主要な区分に分かれます。それぞれが異なる役割と責任を担い、特定の状況で最も効果的な警備の形態や、サービスの提供があります。

 

1号警備業務
1号警備業務とは、施設警備業務、巡回警備業務、空港保安警備業務、機械警備業務など多岐にわたります。これらの業務は主に施設に常駐して行う人や物の出入管理、施設や機器の保護と監視や管理に関連し、警備員が施設内外で監視や管理、巡回を行う業務となります。1号業務は物理的なセキュリティを提供し、施設や機器の安全を確保するために行われます。

 

2号警備業務
2号警備業務とは、交通誘導警備業務や雑踏警備業務が含まれます。これらの業務は主に人や車両の誘導などを行い、緊急時は避難誘導を行ったりすることがある業務です。例えば、スポーツやライブ、花火大会、お祭りなどのイベントなどにおいて、混雑が起因する事故を防ぐ為に、混雑や秩序を整え、来場者に対して案内・誘導・規制等を行うことにより、混雑する場所や会場での安全を確保することを目的とした業務や、工事現場または駐車場において、人や車両の安全を確保し、交通の誘導や規制をすることにより安全を確保するために行われ、事故や混雑による危険を防ぐ業務になります。

 

3号警備業務
3号警備業務とは、貴重品運搬警備業務と核燃料物質等危険物運搬警備業務が含まれます。これらの業務は依頼主の現金や貴重品などの価値ある財産や核燃料物質等の危険物質の安全な運搬を担当し、警備員は慎重に貴重品や危険物資の運搬や盗難防止、警戒を行うことや管理を目的とした業務になります。この業務は高度なセキュリティが求められるため不測の事態や事故の発生を警戒、防止に備えて複数名で業務を対応します。この業務において、みなさんに一番馴染みがあるのは商業施設やコンビニのATMで作業を行っている警備員ではないでしょうか?

 

4号警備業務
4号警備業務とは、身辺警備を指し、この業務では要人や著名人、一般の人々の危険から守るために焦点を当てた警備となります。広く一般的に「ボディガード」として知られている警備業務です。身辺警備は個人の安全を目的として警備員が対応する業務になります。

 

 

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警備会社の選択
警備会社を選ぶ際には以下のポイントを考慮することが重要です。ここでは警備を依頼する企業側の目線でどんな警備会社と取引すべきかを紹介していきたいと思いますので、参考にしてみてください。それでは、警備会社を選ぶ際に、どのような基準で判断すれば良いでしょうか?警備会社の質やサービスには大きな差があります。間違った選択をすると安全や信頼に影響を及ぼすだけでなく、コストや時間の無駄にもなりかねません。そこで、ここでは警備会社を選ぶ際のポイントを紹介します。

 

【1】警備員の質と費用対効果

高品質な警備員と費用対効果の高さは、警備会社の選択において重要な要素です。質の高い警備員を提供または維持するために警備会社は、適切な教育と訓練を実施しています。そのためセキュリティに関する知識を有し、礼儀正しくコミュニケーション能力が高く、危機管理能力を備えているため、警備員は冷静に判断し、適切な行動を取ることができます。そういった質の高い警備員は信頼性と安全性を確保します。さらに、警備員の質が高い警備会社は、依頼者の警備業務に対して安全とサービスの満足度を高めてくれます。一方、警備業務は安全や信頼に関わる重要なサービスですが、それだけではなく、コストパフォーマンスも重要です。費用対効果が高い警備会社は、予算内で最適なサービスを提供し、透明性のある価格設定を行うため、安全とサービスの満足度は高くなります。また、過去の実績や業界での信頼性があるかどうかを確認することも重要です。無駄な出費を避けるためにもこれらの適切な費用対効果要素を考慮して警備会社を選ぶことが大切です。さらに、複数の警備会社の見積もりを比較することや、コストとサービス内容を総合的に評価して契約内容や料金体系が明確であること、予想外の追加費用や契約解除に関する条件など、契約前にしっかりと確認することも重要になります。

 

【2】様々な警備業務と警備計画や報告

警備会社を選ぶ際には提供される警備サービスの種類も重要なポイントです。企業が求める警備のニーズは様々です。警備を依頼する企業は自社の業種や規模、目的や状況に応じて、異なる警備サービスを必要とします。だからこそ警備会社が提供するサービスの種類が豊富であるか、最新の技術や機器、設備を導入しているどうかを確認することをお勧めします。自社の警備ニーズに合わせて柔軟に対応できるかどうかが重要です。対応できる警備業務やそれに附帯するサービスの種類が豊富であれば、自社のニーズに合わせて最適なサービスを選ぶことができるために重要です。
さらに、忘れてはならないのが、警備計画や報告が明確であるかも重要です。なぜなら、警備業務は単に人員や機器を配置するだけではなく、警備業務を効果的に実施するためには、警備計画や報告の明確さも重要な要素だからです。安全を守って維持するためには、事前に計画を立て、実施結果を適切に報告することが不可欠です。優れた警備会社は、明確な警備計画を提供し、警備中や警備後に適切な報告を行い、情報を提供してくれます。こうした明確な計画と報告は、依頼者とのコミュニケーションが円滑に行え、安全と信頼を確保されます。警備会社側から明確な警備計画や報告があるとないとでは雲泥の差で、警備の質が変わります。警備会社を選ぶ際は、警備計画や報告が明確であること、報告の方法や頻度などを、ちゃんと確認することをお勧めします。

 

 

【まとめ】

警備会社を選ぶ際には、警備業務の区分の理解と、これまで挙げたポイントを意識することで、より安全で信頼性の高い警備会社を選ぶことができます。警備会社の選択は安心安全に大きく関わる重要な決定です。十分な検討と比較を行い、信頼できる警備会社を見つけることが大切です。警備会社に依頼する際には、今回の記事を参考にして、適切で安全性と信頼できる警備会社を選ぶようにしましょう。

 

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