皆さん。
どうも、こんにちは。
突然ではありますが、前から言われている通り、日本における就労人口は減り続けています。
中でも保安における労働者は顕著で、特に警備関連の職業における有効求人倍率は6.11倍と言われています。他業種では政府が積極的に外国人就労者=特定技能や技能実習生と言う名のもとに受け入れています。そのかいあって今や日本で働いている外国人労働者は増えてきています。現在の数値では、厚生労働省が発表されている令和3年10月末で172万7,221人の外国人就労者が存在しています。

残念ながら警備業において特定技能や技能実習生の制度は認められていないのです。
また、警備業法によって現実的に縛りが多くほとんどの外国人の方を雇用することが難しい現状です。日本に暮らす永住権を持っている外国人の方でさえ、なかなか採用・雇用になるまでに至ってはいません。

そのため外国人労働者を採用・雇用することが他業種に比べて難しく、外国人の方を雇って人材獲得することが必然的に不可能に近いのが実態です。その他にも要因はありますが、警備業界では慢性的に人材不足が常に問題視されている状況の中で、いかに確実に警備を依頼する事が出来るのか、秘訣をお教えします。

警備の内容によって以下の点が異なりますのでご注意ください。
(今回は交通誘導警備について、お伝えしますので参考にしていただければと思います。)
(ア)発注の時期 (イ)警備人員 (ウ)契約金額 (エ)支払い条件 (オ)労働・職場環境

交通誘導警備の依頼の場合
(ア)発注時期
理想とはなりますが、現状1週間前だとなかなか受注することが難しいかと思います。ですので余裕があれば、工事開始の1~1.5か月前がベストになっております。

(イ)警備人員・有資格者の有無
依頼の内容によるため人員数の増減はあります。
また、道路での交通誘導を行う場合は各県が指定した検定路線があるため、その場合は必ず有資格者が1人以上必要になりますので、依頼する場合は確認をお願いします。

(ウ)契約金額
都道府県によって違いがありますが、一般的には16,000~18,000円(税別)が相場になってきます。スポット案件(短期間)の場合は1名/1日(8h以内)で20,000円(税別)が妥当になってくると思います。

(エ)支払い条件
通常は指定された期限後に支払いが一般的ですが、可能であれば初回の場合は前払いを行っていただきますと警備会社も安心して依頼を受注していただけると思います。

(オ)労働・職場環境
休憩時間は60分で、休憩所や仮設トイレは準備が出来れば、なお良いでしょう。

この条件の中で必須ポイントになるのは(ア)(ウ)(エ)になります。
今までの条件を踏まえて必須ポイントを、より細かく説明していきたいと思います。

■必須ポイント1
特に(ア)の発注時期については難しい場合があると思います。
時期にもよりますが、今現在、私が知る警備会社では急な依頼が舞い込んでくることが多々ありますが依頼を受ける際には、まず警備する場所の確認・契約関連の書類作成・打ち合わせ・社内の報告書等の作成などの準備が必要となり時間と労力が掛かってしまうため受注するのを躊躇ってしまうことがあるそうです。常時依頼のやり取りをしている双方であれば、まだそれでも可能性があるかもしれませんが、初めての取引先では1週間前位に連絡があっても、かなりの好条件でなければ受注するといった話になることは、ごく稀のケースだと思います。これが実情になっています。

■必須ポイント2
依頼を受けてもらえるためには(ウ)の契約金額と(エ)支払い条件といったお金に関することもポイントになってきます。
こちらは都道府県によって相場がありますが通常の料金の1.25倍で最低でも20,000円からが妥当な金額になってくるのではないでしょうか。また初回の場合は、確実性を高めるためにプラスαを考えていただくとスムーズに話は進んでいくと思われます。
重複していまいますが、支払い条件は、常時依頼の取引がある、または定期的に依頼を頼んでいる相手なら一般的な支払方法で大丈夫かと思います。しかし今現在、警備業界は慢性的に人員不足のため通常の取引で手一杯の会社もところも多いかと思います。その中で新規依頼を行うとなると、警備会社の立場で考えますと、可能であれば前払いを行っていただきますと警備会社も安心して依頼を受注していただけるのではないかと思います。

■まとめ
この必須ポイント(事情)を理解していただけましたら今度、頼んだ警備会社の警備員に対して来てもらっているという感覚で見ていただけると良いのではないでしょうか。
いい取引には、警備会社もいい対応をしてくれます。
今は10年前と比べて考え方を警備会社も依頼者も変えていかなくてはなりません。少子高齢化が進む中、働く人が会社を選ぶ時代になり、同様に慢性的な人材不足である警備業界の警備会社がお客様を選ぶ時代にもなっています。

今度、警備会社に依頼を頼まれる際は今回挙げたポイントを考慮して検討していただけると幸いです。

以上が、警備依頼を確実に可能にする秘訣で交通誘導警備の場合でした。
今回も読んでいただきありがとうございました。